2012/12/14

憲法を変えるのは、誰のため?

アメリカは、戦後ずっと
日本が9条を変えて、戦争に参加するように
要望を続けてきました。
が、9条が在り、9条を変えようとする事は
なかなかに、困難なことでした。
それは、なぜでしょう?

先の戦争体験者が、まだ
現役世代だったからです。
当然、反対の声が上がり、
「とんでもない政治家」だ、とレッテルを
貼られると、支持率が低下です。
歴代の政府は、
「これは戦争でなくて、人助けだ」
等の理屈を,
その都度つけるのですが、
やはり、誰も9条を変えるまではいきませんでした。

ではなぜ、今、政治家達が
水を得た魚のように
嬉々として「憲法を変えよう」
「あんなの、押し付けじゃないか。
僕達の為になってないじゃないか」と
声を大にして、言っているのか?

そう。
残念ながら、時の流れには抗えず
多くの戦争体験者は、もうご逝去されてしまったのです。
今、ご存命の、戦争を知る世代は
かろうじて、物心つくかつかないか、
の、まだ小学校低学年だった
とか、もしくは、それ以下の年齢
でほとんど何も記憶がなかったりするような、
そんな世代が多数を占める
時代に、なりつつああるのです。


今嬉々として
「あんな憲法、押し付けじゃないか」等
叫んでらっしゃる政治家さん達を見て
「きっと、ず~~~っと、このタイミングを
待ってたんだろうなぁ。」と
少し冷めた距離から、見てしまう自分がいます。

今、この時代だからこそ、
ようやく
遠慮なく、正々堂々と
言える主張。


今まで、
「戦後補償」だとか
「戦後責任」
だとか、
戦争が終わってから
噴出す、
諸々の問題に対して
日本政府は、
驚くほど応えずに、
やり過ごしてきた。

(まるで、のれんに腕押しの状態で
問題を先送りし続けているケースが
今でも多い。
例えば、広島・長崎の被曝者の方々で
科学的に実証された確証を手にしている
ケースでも、「被曝者」認定を
しないケースが、まだまだ存在している。
(今でも、裁判は繰り返され続けている)


そんな時、沈黙の中から
どこからともなく、ふと漏れる 戦争体験者たちの 
こえ。

「政府は、私らが死ぬんを(死ぬのを)・・・待っているのでしょう。」

実際、裁判に負け続け、
死んでいった方々の方が、遥かに多いはずだ。
(日本の国内外合わせ。)

以下の過去のニュースをご覧いただきたい。
結局は、今
憲法を改正するのは
日本国民の為なんかでは、在り得ない。


アメリカ様の、配下の兵士たちを用意しなければ
ならない状況になってる事は、まず
疑いの余地もない。


日本に憲法改正促す。 普通の「同盟訴え」 前国家情報長官
(2011年2月7日  産経新聞)

☆以下は、
1990年の湾岸危機の時に、すでに
アメリカが自衛隊の派遣を、
迫っていたという事実が判明した、という記事。
(これはずっと隠されてきて
最近、公表されました)

当時は、
過去の戦争体験者や
生存者がバリバリご存命であり、
平和活動が
まだかなり活発に起こっていた次期。
「死んだ戦友や、父の二の舞はさせない。」
「繰り返さない事が、供養だ」
「聖戦と言われたのに、違った・・・・」

彼らは、
過去の戦争の誤りを
具体的に、
声を挙げるのをやめなかったのです。

そして、戦場から傷を負って帰ってきた
兵士の父親の背中を見て育った世代も
戦争の不条理を鼻で嗅ぎ、
「2度と繰り返してはならない」と声を挙げた。
当然、
9条(憲法)を変える事なんて、できようがなかったのです・・。


米、湾岸危機で自衛隊派遣迫る 首脳が電話会談 公文書公表
(2012年6月21日 琉球新報 )


さて、最近は、
尖閣諸島やら、
北朝鮮やら
なぜあんなに集中的に
報道されてるのでしょうか?
まるで、世界で他の重大な出来事は
起こっていないかのような、
そんな印象すら抱いてしまいそうな感じです。

大手新聞社の方
または、テレビ局の方、
報道量は
「客観的視点」
「バランス」が
大事なのでは、なかったのでしょうか?

もちろん、中には大切なニュースがあったりも
するでしょう。
でも、今の選挙前に、
ここまで集中して、
バックに不穏な効果音まで
流してたりするのは
戦争体験者の知人が多い私から見て
甚だ、滑稽にすら、思えてしまうのですが・・。
皆様はどう思われますでしょうか?


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