2012/03/12

2012年311の決意。魔法の9完成に向けて。

昨日の、高松市であった
「311さようなら原発アクション」は
雨。

昨日は朝5時に、早朝ハイクをし、
ひとり、頂上で震災で亡くなった多くの方々に向けて
祈らせていただいたのですが、
空は澄んでいて、星が瞬き、
お月様は明るく煌々と、まだ
暗い道を照らしていて、
到底、雨が降る気配のない
様子だったのですが・・


あろう事か、
数時間後の、13時の集合時間に、
天候が一変した。

急に雨が降り始め、
冷たい強風とあいまって、
集まってくださった方々を容赦なく
濡らした。

霧のような天候で、視界はぼんやりとグレーに
霞む。
昨日もビデオを廻させていただきましたが、
こんな、「さようなら原発アクション」は、
初めてでした。
吹きすさぶ風に、多くのメッセージをいただいた
思いでした。

14時46分に、みんなで歩を止めて、
黙祷を捧げました。

お亡くなりになった方々の
ご冥福をお祈りするとともに、
原発事故が2度と起こらないように
ひとりひとりが、自身にできることを
新たに考え直し、これから、どう生きていくのか?
を問い直す時間
でもあったように思います。

その後、四国電力に申し入れ訪問をして、
要請文を手渡し、
四国電力の本社をぐるっと囲む形で並び、
皆さんで手を繋ぎ、祈りで包みました。

(※3月9日、国は伊方原発の再稼動の
許可を出しました。
↓  ↓   ↓

●愛媛・伊方原発:3号機「妥当」 安全評価で審査書案--保安院
(毎日新聞 2012年3月9日)

後は、近隣の自治体の
許可がとれれば、再稼動が行われます。

ちなみに、311当日に、首相は
「法律に基づき全都道府県に
がれき受け入れを文書で正式要請する」と表明した。

がれき処理、都道府県に文書で要請 民間企業にも--野田首相表明
(毎日新聞 2012年3月12日)

上記記事で、野田首相は・・

「あの日を忘れないことが最大のご供養だ。
震災の記憶と教訓は絶対に風化をさせてはならない」と強調。
「問われるのは、国民同士の連帯感の持続だ。
すべての国民が復興の当事者と自覚してほしい」と訴えた。

そうだが、
この、被災地で出た
放射性瓦礫の問題は、最近も、
「受け入れ先の自治体が、なかなか
見つからない」とかなり
問題視された報道がなされてきた。

・が、なんの事はない。
多くの自治体の弁明を聞くと、実は共通しているのだ。

「国の安全への説明が不十分なので
市民への環境を配慮すると
受け入れない、という選択をせざるを得ない」と。

つまり、上記のように野田首相が
言っているような、情緒的な問題が、
「受け入れる気持ち」を阻んでいるのではなく
単純に
「放射性瓦礫の、単純な安全性に関する数値」
とか、より被害の少ない焼却の仕方、等々の
建設的な、数値や情報の公表に欠けている、と
いう事なのだ。
それさえしっかり公表してくれるなら
それを判断材料にして、
建設的に、受け入れの可否を審議できるのだ。
つまり、この瓦礫の問題は
「政府の発表の透明性」が欠けている事が、要因なのだ。


新たに、私たち市民が、安全な生活を営むために
徹底的に考え、意思表示していく必要性が
強くなっております。
LETS THINK AND ACTION!)

今日から、新しく生まれ変わった気持ちで
前田は進んでいきます。

さらに更に、私たち普通の市民が
安心して生きていける社会としていけるように・・。

人は、自分を変えることはできても
人を変えることはできません。

そう考えたとき、はじめて
小さな「自分」の小さな変革こそが、
たいせつなのだと、思い知らされる気がします。

昨年の311以降、映画の完成を1年延期を
決めました。
その決断を、今、本当に良かったと結果として
感じています。
昨年1年、どれだけ大きな社会的変化が、日本に
起こったのか?それを実感として反芻するとき、
映画は純粋に
「戦略的価値」を帯びてくる。
民衆の想いや、今の世論の空気から、
かけ離れた映画は、
どんなに正しい事を言っていても、人々に受け入れられないのだと
思うのです。映像も、生きています。
「今」全身全霊で、魔法の9製作に励んで
まいります

追伸:3月11日までを目処に、「魔法の9」のダイジェスト版を
製作する動きがあったのですが、
すみません、少し延期とさせていただきます。
それは、ある戦争体験者の方から、いただいた
お電話をきっかけに、今取り組むべき取材が
新たに出てきており、そちらの準備に集中する
必要が出てきております
楽しみにしていただいてる方、もう少しだけ、
首を長くしてお待ちくださると、
たいへん嬉しいです・・!
申し訳ありませんが、
よろしくお願いいたします