2009/08/28

タケ子さん


タケ子さんは、広島に住んでいたとき、20歳で原爆に遭いました。原爆で死に別れたお父さん・弟さんの遺体はもちろん、遺骨も、みつかっていません。だから「帰って来ない。」と表現されます。「父も弟も、待てど暮らせど、未だに帰ってきませんもの・・」とつぶやく。

8月15日。想像を絶する、地獄絵の朝。
父母を探して、道のない瓦礫の中を彷徨ったタケ子さんは、サッカーボールのような塊が落ちているのに、気づく。それは、よく見ると、小さな手足のようなものが付いており、お母さんのおなかから、裂けでた、へその緒で繋がった胎児だった。

「この地獄は、私たちだけで、もう十分。そんなにたくさん、見る地獄じゃない。もう、結構なんです・・・」

例によって、私は聞いた。
「9条を変えようという動きがありますが、どう思いますか?」
間髪いれずに「だから政府は、バカばかりだって言ってるの。人間の心は、持ち合わせてないよ。」聞き捨てならない・・そんな面持ちで、こう続けた。「このままいくと、日本は滅びるよ・・」

タケ子さんは、自分の足元にいる、戦争を知らない子供たちに、自身の体験を伝えたいと、語り継ぎを続けてこられた。
でも、学校からの依頼も少なくなり、今年84歳。ひとりでは移動できないから、もう迎えに来てもらうしか、術がないという。

被爆者の怒り。
しっかりと、受け止めたいと思いました。

さて、いよいよ、明後日は、選挙ですね
みなさん、戦争のない、よりよい未来を創るために、ぜひ、足を運びましょう
どの人に入れるか迷っている方、見てね → → 
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