2012/11/07

除染と空襲。

寒くなって参りましたね
いかがお過ごしでしょうか?

さて、今日も編集に励んでいます。

最近は、戦前の法律について
史料を読み込む日々です。


先の戦争で、日本はアメリカ軍の
空からの空襲を受け、
全土に渡って、大規模火災が発生し、
多くの都市が消失しました。
焼けのが原の当時の写真をご覧になった
事がある方も、多いと思います。

その際、一般市民に
「防空」の義務が果たされていた事を
皆さまはご存じでしょうか?

これはつまり、「空襲の爆弾・焼夷弾等が落ちてきた際、
逃げてはならず、自ら消化活動をしなければならない」
という義務で、法令化されていました。

実際の空襲の体験者の方の証言は
「アメリカ軍による
膨大な数の焼夷弾投下
と航空機の攻撃は
相当にすさまじく、
当時の政府が、徹底して指導していた
「防火」の余地などないほど、
壮絶なものだった」
と言うものが、通例です。
(もちろん、地域によって、空襲規模の大小は
ありますが。)



戦中は、地域の「隣組」が
政府の指導により組織され、
バケツの水での「バケツリレー」の消火訓練が
日常の中で徹底して
義務的に行われていたが、
実際の空襲になると、
そんな消火活動
ができるどころではなく、逆に
大規模な火災に巻きこまれ、
亡くなった方が少なくなかった、と
聞きます。


つまり、上記の「防空義務」の政策こそが
徒に市民の犠牲を増やした結果
につながってしまっているという事。

(ちなみに当時、政府によって
「市民の防空への啓蒙」を目的として
配布された
「時局防空必携」には
「弾は滅多に目的物にあたらない。
爆弾・焼夷弾によって死傷する者は
きわめて少ない」等が
堂々と記述されています。)

当時の史料や証言
からも分かるように、日常生活で
「防空」意識をさまざま啓蒙されていた市民は
純粋に、「私が家を守るんだ。」
「私が地域を守るんだ。」と
本気で、空襲による火災現場に臨み、
結果お亡くなりに
なられた方も、多いのではないか、と
思われます。

・・が、当時、
「各地の空襲による猛威」が
新聞報道でも書く事ができず、
事実、上からの方針で
隠蔽されていた事が判明してる今、
(惨事や多くの死傷者も、
「損害は、極めて軽微なり。」などと
報道されるのが常だった)

防げた犠牲の多さを今、推察するに、
なんだか暗澹として参ります。
もちろん、後になっては、
その責任は
誰も取れるはずがない。



調べれば調べるほど、
「国家の政策は、
民を守るものにあらず、
国家を守るものである」との言葉に行き当たってしまい
芯からじわじわと、冷えを感じてしまいます。


さて、今、福島では、
市民が身体をはって、
除染をされています。
原発事故を起こした電力会社の幹部も
国策として、原発を政策としてきた政府も
結局は、責任をとりきれない。
「ただちに身体に影響はない」も、今となっては
繰り返し使われてきた文言です。


今、しっかりと地に足をつけて
自分にできる事を
考えていきたいと思うのであります。

過去を見ることによって、
現在に引き継いでいる問題点が
何かあぶりだされてくるのではないか、と思うのです。

特に放射能の健康被害が
今後起こるのは、
子供が中心だと予測されているのですから・・。


もう少し、史料を読み込む必要を感じています。
過去から学び
2度と繰り返さずにすみますように・・。

今日も励んでまいります・・!

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