2012/08/09

67年目の長崎原爆の日

例年なら、今朝のこの時間は、
長崎の平和祈念式典にいる時間です。
今年は、映画「魔法の9」を祈念して、編集室に
こもっている前田です。
長崎に原爆が投下されたという11時2分、
前田も、香川より黙祷を捧げます。

そんな中、以下のニュースは、大変目を引きました。

トルーマン氏の孫が長崎訪問
(2012年 8月8日 長崎新聞)

原爆投下を命じたトルーマン元米大統領
の孫クリフトン・トルーマン・ダニエルさん(55)
と原爆を投下した爆撃機のレーダー士の孫、
アリ・メイヤー・ビーザーさん(24)が7日、
長崎市を訪れ、被爆者と面会した。

被爆体験を聞いたダニエルさんは
「つらいことを話してもらい感謝する。
後世に伝えるのが私たちの義務」と話した。

 長崎原爆資料館で面会したのは、
長崎平和推進協会継承部会の
中川知昭部会長(76)と城臺美彌子さん(73)、
原田美智子さん(73)。城臺さんは
「最初は会いたくなかったが、批判覚悟で
核廃絶のために来日したと知り、会うことにした」
と前置き。原爆の爆風で吹き飛ばされたこと
や町が燃えた様子を涙声で語った。
ダニエルさんは「本を書くなど何らかの形で広く伝えたい」、
ビーザーさんは「原発を含め、原子力使用に反対する」
と述べた。

 ダニエルさんらの訪問を聞いた
長崎被災協の山田拓民事務局長は
一定評価した上で「占領軍の原爆被害隠蔽(いんぺい)政策
などで被爆者は長く苦しんだ。被害の全体像
を知るには被爆者団体の訪問も必要だったのでは」とした。

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アメリカは、原爆投下に対して、戦後67年経っても
まだ1度も謝罪をしていない。
(アメリカの学校の授業では、
原爆投下は、当時の戦争の経緯から、
仕方なく、正当であった・・等教えられた旨、
数人のアメリカ人の方から、前田はお聞きしています)

このような状況での、上記トルーマン元大統領や
爆撃機のレーダー士の孫にあたる方が、
被爆地を訪問したことは、アメリカ国内の
世論の影響も考慮すると、
勇気のいる行為でああったろう、と思われます。
また、上記記事によると
爆撃機のレーダー士のお孫さんは
「原発にも反対(原子力の平和利用にも、反対)」と
発言されており、「原子力」について、
それが生物に与える影響について
勉強してきておられるようですし、
ご自身の祖父が過去に行った行為に対して
さまざま思い悩んでこられたのではないか?と
推察できます。

67年の年月が、この2人の孫にあたる方の
訪問を可能にした、という事。
2度と過ちが繰り返されないように
少しづつ、少しづつ、変わっていく事を、
祈らずにはおれません。

が、広島・長崎の被爆者の方々の一番の悲願は
「アメリカはきちんと、国として謝罪をしてほしい」と
いうことです。(前田も、たくさんの被爆者の方から
じかにその言葉をお聞きしました)


「できる事を、できる人が」行う事は
どんない小さくとも、
それが折り重なり、種が撒かれ拡がっていく事で
いつか、国を変える力に変わると
信じたい。

市民ひとりひとりの意識と行動を信じ、今日も祈ります。

「魔法の9」には、広島長崎で
取材させていただいた内容も
入れさせていただく予定です。
今日も完成に向けて励みます・・!

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