2011/04/10

福島・聞き取りレポート②

皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
前田真吹(しぶき)です(^^)

先日の、福島の現地の方からの聞き取りを、
下記に、レポートさせていただきます☆

後、余談ですが、今、私用で長崎にいます。
先ほど、長崎原爆の被爆者の方と
話しましたが、「東北は、だいじょぶよ」と
笑いかけてくれました。

彼は小学2年の時に原爆が市内に落ちて、今73歳です。
原爆と原子力では、又細かい違いがあるのかもしれないので又、
私自身、勉強が必要ですが、
(無知ですみません><)

「だいじょぶ!私は今まで、一度も大きい病気もなく、生きて来た。」
と笑いかけて下さった、しわしわの優しい表情に、
今後も頑張って勉強するゾ、と励みをいただきました。

みんなの優しさと、正しい知識で、
乗り越えて行きたいです・・!
がんばるゾ!
LOVE LOVE福島!
ありがとうございます(^^)

☆☆☆☆☆☆☆
福島聞き取りレポート②
☆☆☆☆☆☆☆
(※以下全て、4月4日、
福島県・須賀川市での聞き取り)
☆☆☆☆☆☆☆
●紀洋建設 黒澤昌広さん●


▽福島の大工さんは、今日も野外でがんばっている▽

建築家の黒澤さんに、今回の震災・原発事故以後の
お仕事への影響を聞いた。
平日の昼過ぎと、お忙しい時間に、
建設事務所を訪問してしまったにも関わらず、
笑顔で迎えて下さり、美味しい珈琲まで
ご馳走になってしまい(><)
大変恐縮でした!

以下、黒澤さんとの会話から要約抜粋です。
黒澤さん:
「今、仮説住宅の建設が急いで行われている関係で、
民間の私達に、必要な物資が、なかなか
入ってこず、困ってます。
資材が、なかなか手に入らない・・。
「早く治してほしい」と、震災で家が壊れたお客さんが沢山いる中、
ここが解決される事が一番の願い。」と
真摯な表情で、答えた。

更に黒澤さんに、
「実際、家が壊れてしまって困っている方々に、
政府の援助は
適切なかたちで、手がさしのべられていますか?」と聞いた。

黒澤:「いや、それが、ちょっと・・。
家屋が全壊だったりして、政府から認定を受けた方には、
再建のための援助が出るんですが、
家が一部、壊れた
<一部損壊>の場合、
重要な部分が壊れて、家に住めない状況にあっても、
援助は出ない。
そんな方が案外、多い。
それで私も、銀行周りをして、
今どんなローンが組めるのか、聞いて回ったんです。
そしたら金利が・・どこも高いんですよね。お金のある方はまだいいけど、
被災のし方は、さまざまだから、
困っている方が多いですね」と、
困惑した表情だ。

さらに黒澤さんからこんな話を聞いた。
県外から、いくつかの建設会社が参入して仕事をしている話が
聞こえてきている。
資材も人手もなく、みんなが困っている状況なので、
そういった「復旧の手助け」という意味で、
東北に入り、仕事をして下さっているなら、
もちろん有難い事だし、感謝する。
が、実際は、べらぼうに高い見積もりを出している話も
お客さん達から、聞こえてきている、と。
「早くやる代わりに・・」と値を上げるようなやり方だ。
以上を聞き、これが本当なら、
なんともやるせない話だと思った。
この非常時に、そんな額を払える人は
少数だと思うのだが・・。

更に、黒澤さんは言う。
「みんなが大変な状況の中、
福島の大工さん達は、原発事故後も、せっせと毎日、
野外で仕事をしてくれている。
例え雨が降っても、
(雨の日は、放射能の数値が上がると
言われる)
早くみんなが家に帰れるように、
頑張ってくれている。」
そう言った黒澤さんの表情には、
仕事への誇りがかいま見えた。
が、指示を出す立場の人間として
「原発事故後、
間もない今、
野外での仕事を進める事については、
辛いものがあるのではないか、と
心中を察するものがあった。
福島の皆さんは、本当に助けあっておられます。


野外で働き続ける、福島県の大工さんたち。



最後に黒澤さんに、
「私達に何かできる事はありますか?」
と聞いた。
すると「今、お話したような現状を、知って、
共有してもらえるだけで、ありがたいです。」と。
そして
「資材に関しては、本当に困っているので、
あまり影響のなかった地域の業者さん(特に大きいところ)は
大量に買うのを自粛して下されば、
その分東北にまわると思うので、
良かったらそういう事も、伝えてほしい。」
との事。
また、こうもおっしゃった。
「県外の若者達が、今福島にボランティアに来たり
してる。
もっとテレビなどで、県外から沢山の人が
福島に来ている事を、伝えてほしい。」


最後に、住宅の問題を考えるご参考までに
私前田の知人の話を、下記に、書かせていただく。
私の知人も今回、家の一部が壊れてしまいました。
自宅に待避しても、
壊れた家では、
原発の放射能から、家族の体を守れない、と判断し、
今も、親戚の家に滞在し続けている。
今回は、震災に加えて、
原発の放射能の問題が、からんでくる為
今までの政府の
家屋修復の「援助基準」をも、
市民の目線に立って、新たに考え直す必要にあるのではないか?と感じます。
以上、前田より、
補足にて、失礼しました。

以上、住宅再建について、考える一助にしていただけたら、幸いです。
私個人は、政府にメールして、上記の現地の声を
届けさせていただきます☆
ありがとうございました。

☆☆☆☆☆☆☆☆
福島現地レポート③に続く