2011/03/24

アフガンからのメール。

アフガニスタン人の友人、ミルワイスから、
地震後、メッセージが届いた。
まずは、「お誕生日 おめでとう、SHIBUKI CHAN」だった。
(実は、私の誕生日は3月12日で、
今回の震災の翌日だったんです。 )

そして、ニュースで知ったのでしょう。
「日本の震災に、心よりお見舞い申しあげます、
1日でも早い復興を、あなたやあなたのご家族、
ご友人のご無事を、心より祈ります」と、書かれていた・・。

涙が出そうになった。

ミルワイスと私。(2004年 アフガニスタン・カブールにて)

今の、アフガニスタンの現状は、報道から伺い知るかぎり
最悪だ。
昨年2009年の 
アフガン人の民間人の死者は、
9.11直後に続き、
はじめて、2000人を超え、
2777人と、今までで、最悪の数となった。

http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2789605/6933469?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics
(2010年の民間人死者、タリバン政権崩壊後最悪に アフガニスタン
2011年03月09日 AFP)

そして、日本で、今回の地震が起こった直後にも、
アメリカ軍による空爆で、
多くの民間人が、亡くなっている。
(正確には、場所は、アフガン国境に隣接する、パキスタン北西部ですが・・)

●米無人機爆撃で民間人ら41人死亡 
http://www.asahi.com/international/update/0318/TKY201103180529.html
(2011年3月18日 朝日新聞 )



この混沌したアフガン情勢をつくるのに、
残念ながら、私たち日本人の税金も、
少なからず、寄与している。
(詳しくは、伊勢崎賢治さんの著書
「国際貢献のウソ(ちくまプリマー新書)
http://www.amazon.co.jp/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E8%B2%A2%E7%8C%AE%E3%81%AE%E3%82%A6%E3%82%BD-%E3%81%A1%E3%81%8F%E3%81%BE%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%9E%E3%83%BC%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E4%BC%8A%E5%8B%A2%E5%B4%8E-%E8%B3%A2%E6%B2%BB/dp/4480688471
に、日本のアフガンで行った支援について、言及されていて、分かりやすいかも)

そして、こうやってアフガンに飛び立つ、
アメリカの武器や兵士達は
そのほとんどが、
沖縄の米軍基地から、
飛び立ってるといわれている。


●以下は、ジャーナリストの西谷文和さんが、
先月アフガニスタン
で取材された記事です。
(西谷さん、貴重な取材活動、
ありがとうございます ><)

劣化ウランの影響を受けていると、思われる
深刻な病状の子どもたちの事を、写真と共に
伝えられています。
(ショックを受けること覚悟で、ご覧下さいませ。
劣化ウランが、非人道兵器といわれる所以です)


●「目を背けず、見てください」 ~西谷文和さんのブログより~
http://www.nowiraq.com/blog/2011/02/post-335.html

●前田が知る限り、
劣化ウランを使ったのは、
アメリカ軍・イギリス軍であろう、と
一般的にいわれており、
もちろん、両国とも、詳細はいっさい
公表してこなかったが、多くの研究者が
今まで、証拠を調査・追及して、
言及してきた。
今、アフガンに必要なのは
こういった、戦争の犠牲に合った、子どもたち・
一般人への薬や医療・生活支援なのだ。



・・上記、今のアフガニスタンの過酷過ぎる現状を
お伝えさせていただきましたが、
間違いなく言えることは、
私たちの国・日本も
アフガンという国が今、迎えている
「国難」の原因となる
「戦争」を支援し、
一翼を担ってしまってきた現実だ。

今後も、目をそらしては、いけない。
日本も、震災で大変な想いを
されている方々が、いらっしゃる。
本当に微力な自分では
ありますが、もちろん、地震への支援も
できる事は、何でも、させていただきたい。
心より、そう願っているし、これからも
できる事見つけ次第、
実行させていただく。

(本当は、今回の地震後、
すぐにでも東北の現地支援に
出向かせていただこう、と
思って、派遣の仕事を断ったりしていた。
・・が、今回に限って
「今は、自分は動く時ではない」という
声が、自分の中から、聞こえる。
今は、ここで出来ることが、
きっと、あるのでしょう
今は、細々と募金させていただいたり、情報
収拾させていただいたり、してます)


・・しかし、アフガン・・。
この数年、冬になると、
家のない人々が
数万人単位で、
「寒さによる、凍死」
「飢え」
で命を落とし続けているのだ。


アメリカを始めとする、私たち先進諸国による
「戦争」と、「国際貢献」と称した「援助」が、
間違いなく、原因の一翼
を、少なからず担っている

私はこの事を伝えたくて、
映画を作ろうと動いてきたし、
多くの、想いのある方々に助けられて、
講演活動も、させていただいてました。

今日も、アフガンでは、
罪のない子どもや女性・
お年よりを始めとする、
弱い立場の方々を始めに、
犠牲に合い続けている。
元々、貧困な国であった事と
政治の腐敗で、
貧しい人々には食糧さえ、
いきわたらない現実。


あきらめず、アフガニスタンに再び行ける日まで、
がんばります・・!
今、それぞれの役割の中で、
あきらめず、
大切なものを守るため、
それぞれの命を燃やして、
がんばって参りましょう

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ちなみに、震災後、こんなニュースも、ありました。
~アフガニスタンから、日本へ震災の義援金が贈られました~

アフガンから義援金 カンダハル市が400万円
(2011.3.14 産経新聞)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110314/dst11031400390010-n1.htm