2010/08/20

日本企業も、「アフガン特需」

今、混乱期にあるアフガニスタンでは、
おおくの資源が、米軍を中心に、発見され
開発が始まっています。

将来的に、アフガンの天然ガスや石油が
日本に輸入される事になるかもしれないですが、
既に、土木工事、インフラ関連で、
一部の日本企業は、利益を上げてきました。

かなり前から、日本は、アフガンで
高速道路の建設の「支援」を行っていますが、
もちろん、これは
政府発表の
「莫大な支援金」つまり、私たちの税金
興されている、事業です。

さて、遊牧民などが多く生活している、
アフガンの風土で、
「高速道路を真に、必要としている人々」は
どれほど、いるのでしょうか?

「アフガンは今、世界で一番食料の危機にある国」、と
最近CNNで報道されましたが
今まで莫大な支援金を供出してきた
日本国の市民として、
私たちは、このニュースを、
どう、受止めればよいのでしょうか?
→ アフガンは、世界で一番食料不足!? (CNNニュース)


高速道路より、パンを手に入れられる仕組みを
つくらなければ・・
高速道路。もちろん、ここに恩恵を受ける
アフガン市民は、存在する。
一部の起業エリート・
一握りの、元から裕福な立場にいる、一部の人々
にとっては、飛躍的な利益を産み、今後も更に
栄えていくでしょう。

・・が、飢えに苦しむ市民達を超えて
作った高速道路は、多くの困っている
(家のない)アフガン人のお腹は、満たさない。

(以下のニュースは日本企業が
アフガンの道路建設で利益を得た例です)
(以下、朝日新聞より転載)


「アフガン特需」で黒字回復 土木工事の中堅サイタHD
(朝日 2010年8月19日)

 土木工事の中堅、才田組の持ち株会社、
サイタホールディングス(福岡県朝倉市)が
19日発表した2010年6月期連結決算は、
純損益が前期の400万円の赤字から
5800万円の黒字に転換した。
減収だが、社長の親族が経営する会社から
事業継承料などとして受け取った
約2億5千万円の特別利益が貢献した。

 売上高は4.3%減の35億円。
公共事業の減少で受注が減り、
建設資材の販売も振るわなかった。
社長の親族の会社はアフガニスタンでの道路工事で利益を上げた。
かつてサイタがパキスタンで使っていた設備を引き継いでいるという。
(以上、転載おわり)


そして、さらに、以下の人々が、潤っている現実は
否めない・・ 


次々に、自社製品の輸入取引先
(ビジネスチャンス)を待ち構えている海外企業。
そして、「支援金」から拠出される
莫大な受注金を日本政府から受ける日本企業。
も、また、しかり。

とはいえ、豊かな生活を享受している
私もまた、罪は同じ気がしています。
「飢える」苦しみや「井戸が明日は枯れるかもしれない」等の
恐怖を感じずに生きている。

そして、近い将来、
私たちの税金で作られたアフガンの高速道路から、
日本へ向けて、「アフガンの石油や天然ガス」がちゃくちゃくと
輸入され、恩恵にあやかる日が、来るかもしれない。


今、私たちは、真剣に考えなくてはならない時に
きている。
スーパーでなぜ、私たちは
石油製品(スーパーの買い物袋)をこうも
気ままに、無料に、使い捨て去る事が、
できる人生を、赦されているのか?
この資源たちは、果たして、公正なかたちで
世界の人々を潤すかたちで、入ってきているのだろうか・・?と。
考え始めると、とても恐い事だが
なぜ、そんなに裕福な
暮らしが可能なのか?
停まった思考を、開始して、じりじり、世界を、今、見廻そう。

答えは、簡単だ。
どこかの国が、割の合わない取引を、させられてるのだ。
多くは、国際的に弱い立場におかれている、貧しい国々だ。

そこには、私たちと何一つ変わらない、生活がある。
大切な家族達と、日々平穏な暮らしをする事だけを
願っている、人類共通の夢と笑顔が。

ここの人たちの命は、
誰も注目しない。
多くは知られさえしない。
静かに、不条理に、死んでいく。消えゆく声は、
ただ、雑踏にかき消える。


私は、こんな世界の、「どん底格差」ぶりを
ただ嘆いてるだけでなく、
犯人探しに、終始するのみではなく、
自分にできることを、手と足を使ってやらせて下さい、
と神様にお願いし続けたい、と思います。