2010/07/09

アフガンの兵士が誤爆に・・「貧しいから、兵士に・・」

以前、アフガンに行った際
アフガン人の国軍兵士をされていた方
と話をさせていただきました。

「家が貧しく、家族が食べていけないから
仕方なく兵士になり、
アメリカ人の上司の元に、軍事訓練された」
「タリバン掃討作戦の、前線で戦わされた。
もう2度と兵士になりたくない」
と、苦痛の表情を、見せられた。

驚くことに、アメリカ人の
元イラク帰還兵・アッシュ・ウールソンさん
と全く、同じことを、おっしゃったのだ。
①貧しいから、兵士になった
②もう2度と戦いたくない
奇しくも、お2人は、同年代。
(彼の名は、ザビウラーさん。アフガン人です。
私が会った当時は、22歳でした。)

以下のニュースでは、アフガンの兵士達が、
アメリカや多国籍軍による
誤爆で命を落としている事を、報じています。

それにしても、「作戦による誤爆」で
亡くなった、というニュースは
いつもなぜか「アフガン人」だ。
「誤爆」でアメリカ軍や、多国籍軍の兵士が
亡くなった、とは、今まで一度も聞いたことが、ない。
(報道規制がされているだけで、実際には
あるのかも、しれないですが・・)
にしても、「アフガン軍の誤爆死が、多発してしまってる」
背景には、任務的な差別、
つまり、過酷な任務を、彼らアフガン人に
割り当てやすい、そんな構造が、あるのでは?と、
いぶかりたくなってしまうのですが・・
今、アフガン国軍を訓練・統率しているのは
アメリカ軍。上司は、アメリカ軍。
私の、ただの徒労・思い違いなら、いいのですが・・ T T;

アフガニスタン:米軍機がアフガン軍部隊誤爆? 7人死傷
(毎日新聞 2010年7月7日)

 アフガニスタン国防省によると、
同国中部ガズニ州で6日、
米軍機が地上のアフガン軍部隊を爆撃し、
アフガン兵5人が死亡、2人が負傷した。
同省は7日、「(駐留米軍は)過去に何度も
アフガンの治安部隊を誤爆してきた。
これを最後にすべきだ」と異例の非難声明を出した。

 アフガン国防省のアジミ報道官によると、
6日未明、旧支配勢力タリバン戦闘員が
いるとの情報がアフガン軍に寄せられた。
アフガン軍部隊が現場の同州アンダール地区を
捜索していたところ、突然、飛来した
武装ヘリにミサイル攻撃されたという。

 米軍側に同様の情報があったかどうかは不明。
アフガン国防省はアフガン軍の単独作戦だったとしている。

 国際治安支援部隊(ISAF)報道官は
「(現場は当時)暗く標的を誤った」とだけ述べた。
ISAFの司令官は、先月23日にオバマ米大統領に
解任されたマクリスタル氏に代わり
駐留米軍司令官に就いたペトレアス氏が兼務している。