今年の3月以来、
アフガニスタンで行方不明となっていた
ジャーナリストの常岡浩介さんの無事が、
確認されました。
ひとまずは、本当にほっといたしました。
毎日新聞の取材によると
犯人側は、新たな解放条件として
100万ドルを求めており、
常岡さん本人は、「応じれば再び同じ事件が繰り返される。
いかなる要求にも応じないように」と
おっしゃっているそうです。
約2ケ月以上の監禁生活を経て、
このように発言される常岡氏の意志の強さに
敬服せずには、おれない。
もし、これが自分なら、同じ言葉を、言えるでしょうか?(><)
自信がない、正直。
本当にすごい方だと、思う。
そして、今回の取材をされた
毎日新聞記者の栗田さん、最高にグッジョブです!!
一刻も早い、無事のご帰還を、心より願います。
(以下、毎日新聞記事より、転載)
常岡浩介さん:タリバンが監禁…3月に不明、本紙電話取材
(2010年6月17日)
アフガニスタン北部で取材中のフリージャーナリスト、
常岡浩介さん(40)が3月下旬に消息不明となった
問題で同国の旧支配勢力タリバンの
ザビウラ・ムジャヒド報道官(北、中部各州担当)は
「タリバンの地方組織が(常岡さんの)身柄を預かっている」
と述べ、タリバンによる拉致・監禁事件であることを認めた。
この組織は毎日新聞に常岡さんとの電話インタビューを認めた。
常岡さんは民家の小部屋に監禁されていると明かし
「健康状態はよく、けがもない」と述べた。
◇「健康状態いい」…本紙電話取材
通話は日本語で約30分。
途中、監視役とみられる男が常岡さんに
数回何かを指示するような声が聞こえた。
常岡さんは落ち着いた口調だった。
中庭のある民家の6畳程度の小部屋に監禁され、
部屋の中では銃を持った男が24時間態勢で監視している。
食事はナン(パンの一種)とイモのスープ1杯だけだが、
「おなかを壊すこともなく、暴力を振るわれたこともない」という。
◇要求は100万ドル…「応じないで」
拉致した組織はクンドゥズ州のタジキスタン
国境付近を拠点にしている軍閥組織で、
常岡さんは「約100人規模で、拉致事件を起こすのは初めて」
との見方を示した。監禁場所は、国境付近の町
イマム・サヒブの「南東方面の場所」と述べた。
犯人側メンバーとの会話の中で
「新たな解放条件として100万ドルを求めているとの話を聞いた」
と語り、「応じれば再び同じ事件が繰り返される」と
いかなる要求にも応じないよう訴えた。
常岡さんはペルシャ語を片言で話せるといい
犯人側と「意思の疎通はある程度できている」と話した。
日本にいる両親に対しては
「心配しないで、待っていてほしい」と語った。
一方、拉致した組織の司令官を名乗る人物は
毎日新聞の電話取材に「服役中の仲間の釈放を
日本の大使館に求めたが、『権限が及ばない』と拒否された」
と述べ、現金の要求に切り替える考えを示唆。
タリバンのザビウラ報道官は「何を条件にするのか検討中」
と話した。在アフガニスタン日本大使館は
「一切ノーコメント」としている。
◇常岡さん不明◇
今年3月末、アフガニスタンでの取材中に
拉致されたとみられる。
北部クンドゥズ州を移動中に拉致された模様で、
同行のアフガン人通訳はすぐに解放された。
常岡さんは長崎県出身。94年NBC長崎放送に入社、
98年にフリージャーナリストに転じ、
アフガンなどの戦場取材を続けていた。