2010/03/11

東京大空襲から65年

昨日3月10日は、65年目の東京大空襲の日でした。
約10万人が犠牲になった東京大空襲を
忘れてはならないと思います。
心よりご冥福をお祈りいたします。合掌。

以下の記事も、ぜひ、読んでいただきたいです。
広島や長崎でも、朝鮮人の被爆はなかなか
表に出ず、補償もされなかったケースが
顕著になってきています。
語りつぐこと、大切だと思います

東京大空襲:朝鮮人被災、忘れないで…包括的証言集を出版

朝鮮人の東京大空襲被災についての
著書を出版した金日宇さん

 約10万人が犠牲になった東京大空襲から
65年を迎えた10日、在日朝鮮人で出版社
「一粒出版」(東京都北区)代表の
金日宇(キム・イルウ)さん(59)が
「東京大空襲・朝鮮人罹災の記録PART3」(1680円)
を発売した。朝鮮人の被災実態を包括的にまとめた
書籍は例がないという。

朝鮮人死者は推定1万人超との指摘もあり
「日本人の隣にいた朝鮮人の実態に目を向けてほしい」と訴える。

 金さんは朝鮮人被害者37人の証言をまとめ
05、07年にPART1、2を出版。
今回はさらに8人の証言と日本人研究者4人のリポートを加えた。

被害の大きかった下町の生存者は貧しかったため
大半は戦後すぐ帰国し、被災者の手がかりは非常に少ないという。

朝鮮人が集まる会合を探し証言を集めた。
 空襲体験談では、東京都江東区で用水おけの中に
夜間うずくまり助かった女性の話などを掲載した。
この女性の家族7人のうち5人が死亡したという。
日本へ移住した経緯も聞き取り、
金さんは「植民地政策を背景に生活の糧を求めてきた人が多い」
と分析する。
 東京大空襲での朝鮮人被害は記録が少なく、
全容は不明だ。ただ朝鮮植民地政策を調べる民間団体
の李一満(リ・イルマン)事務局長は
「東京での朝鮮人戦災者は4万1300人との記録が
国立公文書館にある。東京大空襲では、
被害が大きかった下町に密集して住んでいたため、
死者は少なくとも1万人を超す」と推測する。
 本についての問い合わせは一粒出版(03・6279・3356)まで。