2009/07/15

いのちの重さ


(移動のバスから見えた、海。反射する太陽に、夏を感じたな)

昨日は、奈良でアフガニスタンのお話会をさせていただきました。
JR大阪駅から、大和路線で一本で、会場に向かおうとしたところ、
なんと、私の乗る予定の電車が来る直前に、アナウンスが・・・

「ただ今、人身事故のため、電車の運転を見合わせています。
復旧のめどは、ついていません」

環状線のホームだけあって、かなりの人ごみであったホームは騒然。

違うルートから目的地に向かおうと、急ぐサラリーマン達が、
真っ先に、ホームを走って、去って行く。

私は一瞬、「え~~、開場に間に合わないかも・・!」と焦りで動揺。
主催者さんのお顔が、浮かびます。わぁ、ご迷惑おかけしちゃうかしら?

・・・でも、思い直しました。
「今、この時間に、1人の命が、絶たれたんだ・・・」
その重大さを忘れて、焦っていた自分を恥じ
そっと、黙祷しました。

約30分たっても、新たな運行情報がなく、
とうとう、「電車は、運行を止めています。払い戻して、別のルートで目的地に向かうよう、お勧めします」という
アナウンスが、流れるまでに。
パニック状態だった、ホームいっっぱいの人は、
他ルートを便りに、去っていった。

私も急いで、改札に向かい、払い戻してもらった。
駅員さんに、聞いた。
「あの~ 奈良までいきたいんですけど、地下鉄で近鉄線に乗り換えしか、ないっすよね?」
すると
「あ・・奈良なら・・もう復旧を待った方が、早いかもしれませんね」
え・・!そうなんだ・・!
復旧作業の指示は出ているとの事で、待てば必ず運行されるのは確かと。
聞いてよかった、とホームに戻り
いろんな事を考えながら、電車を待ちました。


これは、メッセージだな~って思った。
この場に遭遇したのには、意味があるなって。

待っている時間は、いのち を 考える時間だと思った。


私は一体、何を伝えたくて、このお話会をしているの?

私ごときに、本当に、いのちの何が分かるの?
一体、いのちのお話なんか、できるの?

命のことを想うと、いつも、せつなくなる。

心を静めて、亡くなられた方のご冥福を、私は祈った。
そして、アフガンで、先の戦争で、亡くなっていかれた
たくさんのいのちを、漠然と、ぼんやりと、想像した。
「命ってなに?」
この答えは、多分、私には、一生出ない。
だから、追いかける


約一時間で電車は復旧。
なんとか、会場の最寄り駅に着き、
主催の日下部さんが駅まで迎えに来てくださり、
超ぎりぎりでしたが、開場に間に合いました。

し~ん、と静まり返ったお寺のお堂で、お話会はスタート!
お寺の済んだ空気と、皆さんの真剣に聞いてくださるご様子に助けられました

・・が、そこが、前田のこと。

力を入れすぎて、話し過ぎました
オイッッ

予定時間を、約15分超過・・
すみませんでした、皆様(^^;)
あらためて、自分の馬ぶりを再認識。
私はひとつの事をやろうとすると、目標物(鼻先の人参)しか見えないお馬です

ああ~ 反省

会が終わってから、主催の日下部さんや皆さんと、お食事しました。

(お魚さまの命と、お米様に、命をいただき、生かされてるんですね)

日下部さんは、毎月1回、この本門寺でゲストを呼んで、
お話を聞く会を主催されており、
なんと、昭和43年から、ずっと継続されている集まりなのです・・・!
継続・・
大人になってから「継続」のすごさを、つくづく実感してます
尊敬・・

精進を誓いつつ、新たな出逢いに、感謝した夜。
みなさま、ありがとうございました