2011/11/16

ソマリアの飢饉は、対テロ戦による、人災。


ソマリアで、飢饉が起っていて、
飢餓で多くの方が亡くなっています。
以下のニュースを読んでいただくと、
現在の悪循環の中に、
アフガニスタンで起っている、悪循環の
現状に良く似た構図があることに、
気づきます。

「対テロ戦争」と言いながら、アメリカやNATO軍・
上記への協力国による
軍事介入のおかげで、
治安情勢がさらに悪化し、
多くの市民、(とりわけ、社会的に
立場が弱い、女性や子ども・老人)が
命を奪われる事態を余儀なくされます

(もちろん、国が違うので
対立する勢力や、細かい点は
多々違うのですが
「他国による、勝手な軍事介入が、
その国をどうしようもない
ところまで、崩壊させてしまう」点では、
アフガニスタンが今置かれている
最悪の事態、と近似しているかと・・。)

ソマリアでも、アフガニスタンでも
罪のない一般市民が、
命を奪われている。

できることとして
日本はまず、アメリカへの依存外交を
やめたい。
自衛隊が、ソマリア沖で警備行動してるけど、
これ、なぜ、日本政府が出動を決めたのか、
前田は、全然意味が分からないです。

そもそも、
自衛隊の方々も、
今の憲法の縛りの中で、
危険な場所に出動しなけらばならない。
それって、一体なんなんだろう。
中途半端に危険を強要されている。


今の世界の中で
日本は、誰の手伝いをして、
どんな平和に貢献していくのか?
日本独自の外交は、残念ながら、見えない気がする。

真の国際貢献をできる国に、とまで
いかなくても、罪のない方々に害を及ぼす
国であっては、ならないと切実に思う。

このままアメリカ政府と
一緒に、
ただ言いなりになって、
加害側に立ち続ける
なんて、ごめんです。

まずは、私たち市民が、知ること。
自身の税金がどのように使われ、
それによって、どんな方々が、世界で影響を
受けているのか?
さまざまな情報を、
精査していくことが大事かと。
だって、いのちは、失ってしまえばもう、
2度と戻っては来ないのだから。

知って、つながっていこう・・!



国境なき医師団:ソマリア飢饉「人道支援優先を」会長訴え
(毎日新聞 2011年 10月6日 )

 99年にノーベル平和賞を受賞した
国際医療支援団体「国境なき医師団」
のインターナショナル会長、
ウンニ・カルナカラ氏(47)が来日し、
5日、東京で取材に応じた。

過去60年間で最悪とされる
東アフリカ・ソマリアの飢饉(ききん)
の深刻化は、長引く内戦や米国の
対テロ戦争が引き起こした「人災」だと指摘。

さまざまな武装勢力が対立する
無政府状態のため
支援活動は難航を極め、
「人々の命を救うため、
政治問題より人道支援を優先すべきだ」と訴えた。


 カルナカラ氏は8月中旬に現地を訪れ、
首都モガディシオの仮設キャンプ
で暮らす若い女性に会った。

食料不足のため夫と7人の子供を連れて
南部から5日間歩いて首都にたどり着いたが、
途中で衰弱した夫と子供3人を置いてきた。

 カルナカラ氏は「問題の本質は
単に干ばつによる食料不足ではない」
と語り、約20年間続く内戦で疲弊した
人々の慢性的な栄養失調が
飢饉の深刻化を招いていると指摘。

飢饉で支援が必要なのは
推定人口936万人のうち400万人超で、
「医師団」はソマリアで
約6300人の栄養失調患者を治療している。

 しかし、ソマリア暫定政府と
敵対する過激派組織アルシャバブ
が実効支配する中・南部では
活動が厳しく制限されており、
「最も被害が深刻な地域での支援が難しい」。

 アルシャバブは
米国の対テロ戦争の標的とされ、
米国はアルシャバブへの人道支援を禁じた。

カルナカラ氏は
「アルシャバブの外国人不信を生んだ一因」と批判し、
「国際社会は援助を政治問題化せず、
人道団体が独立した活動をできるよう
環境を整えるべきだ」と語った。【岩佐淳士】