2011/09/28

半年が過ぎて

9月がもうすぐ、終わります。

今月の11日で、東北の地震と原発事故から
半年が経った。
自分自身、4月に2回福島に行かせていただき
石巻(宮城県)には1回ボランティアとして
行かせていただきました・・。
その後も、すぐに又、行こうと思っていたのですが
思いがけない祖母の入院で
こちらに集中する必要が出て、ボラ参加は、一旦見送り。
神戸の病院と、自宅香川を
行ったり来たりしながら
合間に仕事をしながら、
どんどん明らかになったのは
日本政府と東電の発表が嘘だったという事。
(事故当初、東電は「メルトダウンしてない」等
発表していたが、
次から次から、
それが嘘だった事が、遅れて報道されていきました)

結局今、明らかになってしまったのは
「チェルノブイリよりも深刻な
史上初の、放射線被害が
今、日本で起っている事」
そして、半年経った今も
事故の収束も行われていないばかりか、
今日この瞬間も
「収束の目処」すら、見えないまま
放射線を出し続けている、ということ。


私個人の生活としては、
最近になってようやく
祖母の容態が把握できてきた。

症状も、目に見えて向上はないけど、
現状維持が続き、そういう意味では
症状も安定してきた・・。

そして、311以降、完成を延期した
肝心の
映画「魔法の9」の動向。

福島を横目に
「今年の夏も絶対、
いや今年こそ、
広島と長崎に行かなくてはならない・・」と
つよい欲求に突き動かされて
夏の取材に出かけた。

取材や雑事に追われ
9月まで後を引き、
今ようやく、とりあえず、一段落した。

数ヶ月、がむしゃらともいえた
状態で、身体も精神も
ようやく、この2・3日で緩める
事ができたように思う。

つくづく考える今。
このまま福島の現状を黙ってみていては
日本は終わる。
政府は、このまま福島に対しては
何もしないつもりだ。
それどころか、原発の再稼動まで
本気でやろうとしているようだ。

しかも、「福島の原発を調査する」ため
という口実で、
アメリカから「無人偵察機」を購入するようだ。

防衛省、事故対応に無人機 3次補正案で10億円
(毎日新聞 2011年9月18日)

数十億円の代物を。
福島や近隣県の方の補償になぜ廻さないのか?
なぜ、「今」数十億で軍用機を買わなければならないのか?
こんな政府なら、要らない。
国民を守らない政府なら、必要ない。

※「偵察機」とは名ばかりの、
この航空機は、離れた司令塔から操作して
海外に、飛行機を飛ばす事ができ、
ミサイル攻撃も、自在にできる、
といった物。
(※この数年、アフガニスタンでは、多くの罪のない市民が
この無人偵察機のミサイルで
殺されています。
詳しく知りたい方は、以下に
無人偵察機の被害をまとめてあります。
ご参照下さいませ
無人偵察機(無人爆撃機)の被害 まとめ 

本気で生きるとはどういうことなのか
今、真剣に自分の行動を
内省し、明確化していかなければ・・。


大事なのは
守れる命を、みんなで守ること。
それしかない。
今やることは、それしかない。

そして考えるのは
「自身は、そこでどの役割を担うのか」
砂一粒でもよいから
その全体像の一部を、担いたい。
最も、今の自分に適した方法で。

その内のひとつは映像。
映像で人を繋げたい。
(それだけに拘るのは、私は避けたいが。
例えばアフガンでは、
綺麗な水を子ども達に飲んで欲しくて
カメラを置いて井戸掘りを模索した)


更なる精進を目指します