2010/09/22

アメリカ兵が、アフガン市民を、「気晴らし」殺害。

おはようございます
暑い日がまだ、続いております。
皆さま、ご自愛ください。

さて、以下のニュース、読むのがとてもつらいです。

アメリカ兵が、アフガンの市民を、
「気晴らし」で殺害していた事を、訴追された、
との記事です。

今、アフガンは、
アメリカとの闘いの中で、
罪のない一般市民が
多大な犠牲を強いられています。

でも、主として、
武器や、アメリカ兵が出動
しているのは、アメリカからではなく、
私たちの国・沖縄の、米軍基地から、です。

日本の基地がなければ、
このアフガン戦争は(イラク戦争も)
残念ながら、成り立っていないのです。

私たちは、本当に、本当に、
このままでよいのか
マジに、今後の日本を
考える岐路に、立たされているかと。。
以下、毎日新聞より転載です。
お目通しお願いいたします


アフガン:市民を「気晴らし」殺害、容疑の米兵訴追--W・ポスト紙報道

(毎日新聞 2010年9月22日)

19日付の米紙ワシントン・ポストは、
アフガニスタン駐留米軍の兵士5人が、
「気晴らし」にアフガン市民を殺害した疑いで
米軍から訴追されたと報じた。

遺体の撮影や頭蓋骨(ずがいこつ)を
収集した疑いも浮上している。
同紙は01年のアフガン戦争開始後、
「最も身の毛がよだつ事件」と批判している。

 同紙が入手した米陸軍の訴追資料によると、
殺害事件は今年1~5月、
アフガン南部カンダハル州で3件発生。
1月の事件では、
兵士らが手投げ弾を爆発させて
米軍が攻撃を受けたように装い、
近くにいたアフガン男性1人を射殺した。
また、遺体を切断して
写真撮影することもあったという。

 動機については、
兵士らが酒や麻薬を常習し、
ふざけて罪のない市民を殺害した疑いがあるとしている。
内部告発した別の兵士がリンチを受けた
事件も起きたという。

 
アフガン駐留米軍の「非道」ぶりについて、
アフガン国内では、「何をいまさら」
との受け止め方が強い。
「気晴らし」感覚があるかどうかはともかく、
アフガン市民は、米軍が極めて安易に
市民を殺害していると考えているのだ。

 アフガン各地に展開する
米軍や国際治安支援部隊(ISAF)の
装甲車の車体の前後には、
現地の言葉で「近づくな」と書かれた
プレートが張りつけられている。
不用意に近づけば銃撃するとの意思表示だ。

 内務省によると、低速で走る米軍車列を
追い越そうとしたり、クラクションを鳴らした一般車両が
銃撃され、乗っていた市民が死傷する事件が
相次いだことを受けての措置で、数年前に始まった。

 米国の後ろ盾を受けるアフガン政府は
こうした銃撃事件について、
「テロリストと誤解された不幸な事件」と鎮静を図ったが、
地元テレビのカンダーリ記者(45)は
過失とは思えない銃撃も数多い」と憤る。

 同記者は「検問所で英語が分からない老人や
女性が制止を無視したとして射殺されたり、
家宅捜索として深夜に米兵に押し入られた
民家の男たちが抵抗し、その場で殺されるなど、
常軌を逸した事件があまりにも多い」と指摘する。

 米軍による市民殺害は、
タリバンが勢力を回復し始めた
07年ごろから急増していった。
地上戦での消耗を避けるため、
米軍が空爆を多用した結果、
市民の犠牲は拡大して反米感情が高まり、
タリバンを勢いづかせ、空爆や戦闘が
さらに激化していったのだ
これが、市民や米兵の犠牲が毎月のように
最悪を記録している背景となっている。

 一方、イラクでも
アフガンと同様の状況があった可能性が高い。
イラクに派兵されていた元米兵が
帰国後に書いた著書で、
イラク駐留米兵が殺害した
イラク人の頭部でサッカーに興じていたと報告している

(転載、おわり)