2010/04/24

アフガンに子どもの寄宿舎を

素晴らしいことだと思います 。
ありがとうございます

伊藤和也さん:遺志継ぎアフガンに寄宿舎 基金に2千万円
(毎日新聞 2010年4月24日)

 アフガニスタンで08年8月、
NGO「ペシャワール会」のスタッフとして
活動中に殺害された伊藤和也さん(当時31歳)=静岡県掛川市出身=
の両親が23日、「伊藤和也アフガン菜の花基金」に
寄せられた2000万円を同会に託し、
現地に寄宿舎を建設すると発表した。
「菜の花の一粒の種かもしれないが、
思いが伝わってほしい」と両親は願っている。

 発端は、伊藤さんが現地で撮影した
菜の花畑で笑顔をみせる少女の姿だった。
母順子さん(57)は「和也が残した
写真の無邪気な女の子を見て、何かできないかと思った」
と振り返る。息子を失って3カ月後、
両親は「菜の花基金」を設け、伊藤さんの残した写真展を始めた。
これまでに北海道から沖縄まで全国34カ所を回り、
計2629万9648円が寄せられたという。

 順子さんは「不況で、募金を呼びかけるのはためらわれました。
でも、失業中の人が『写真展で勇気をもらった』と
メッセージを残してくれたり、多くの人に支えられました」
と感謝する。

 ペシャワール会は今年2月、
アフガン東部のジャララバードにイスラム教の学校
「マドラサ」を完成させた。
併設する寄宿舎の建設に基金から1800万円を充て、
残る200万円をトラクターなどの購入費用に使う。
寄宿舎では戦争で身寄りを失ったり、
遠隔地に住む7~15歳の少年約200人が暮らす。

父正之さん(62)は
「和也が生きていれば必ず賛成してくれたと思う」と話した。