2009/12/11

ノーベル平和賞・・!

オバマ氏のノーベル平和賞受賞演説、読みました。
ノーベル賞授賞式:感謝と謙虚な気持ちで…米大統領演説(毎日新聞 2009年12月11日)
だいぶ苦しい要旨になってます

そもそも、アメリカは、今まで
何をしてきたのか?という部分がすっぽり抜けていはしないでしょうか?

アメリカとオサマ・ビン・ラディンの関係。
アメリカとタリバンの関係。
これは、ソ連がアフガンに侵攻していた1980年代に
さかのぼる必要があります

20年以上、アフガンを取材して書かれた本
「タリバン」に詳しく書かれています。
(パキスタン人ジャーナリストのアハメド・ラシッドさん著。)
アメリカ政府やアメリカ企業のユノカル社やCIAが、
オサマ氏やタリバンに、歩み寄っていた事実
彼らと組もうと、動いていた事実が、(軍事援助や、軍事訓練を行った事について)
書かれています。

この本によると、アメリカ政府がタリバンと組もうと動いていた当時は、
クリントン政権でした。
(後に失敗に終わって今に至るわけですが・・)

今、アメリカの国務長官は
元クリントン大統領の妻のヒラリー・クリントン氏。
ヒラリーさんは、オバマさんが指名した形で就任しました。


オバマ氏が、過去のアメリカ政府がした事を知らないはずがあるでしょうか?


・・が、逆に考えると、オバマ氏も又、
相当に同情を引く人物といえるのでしょう。。


国家の負の遺産を、
自らの名一代で、
すべて綺麗に清算しなければならないのだから。
非常に非常に困難で、苦しい立場だと思う

上記の本「タリバン」の著者のアハメド・ラシッド氏は、
CNN・BBCのリポーターも務める国際的に活躍されているジャーナリスト。
この本を読めば、「なぜ、オバマ氏が戦争をごり押しするのか?(なぜ、後戻りできないのか?)」の謎が解けるように思う。
「全てを知っているタリバン」を生かしておいては、アメリカは、困る。
「誰が」一番困るのか? それは、皆さまの想像に委ねたいと思います。正直、私にも、分からない。考えれば考えるほど「国家」というものの闇を感じる。恐ろしいと背筋が冷たくなってゆく。


はっきり言えること。。
「戦争」は何があっても、
「絶対に いけない」のだ。
一番力の弱い者を、真っ先に苦しめる戦争。
結局、一般市民が、犠牲を負う。

アメリカ政府は、アハメド・ラシッド氏を参考人に招致して、
議論をしていただきたい。
この「戦争」の正当性を・・!


アメリカ軍の誤爆で亡くなったアフガン人の映像です