2009/08/10

長崎 平和祈念式典


始発の路面電車に乗って、平和祈念式典の会場に。
電車を待っている間に、話しかけてくれた年配の女性。

「子供のころ、被爆したのよ」と。
「直腸ガンで手術したけど、元気にどこでも、行くわ。」と明るい笑顔で、語ってくださった。

ガンで手術したり、
または病院に通っていたり、
ガンで肉親を亡くされたり
今日は、そんな話をたくさん、聞きました。

「被爆」
決して終わらないのだ。
お話を聞いて、改めて実感させられた。

被爆して数十年たった今なお、被爆した際の放射能に苦しまされ続ける。

数十年後に、ガンや白血病に侵される。
そんな方が本当に多いようだ。

人にとって、当たり前に用意されていた明日への時間が
この日を境目に、カウントダウンされていく。いつ、発症するのか、分からない。
「体の中に爆弾を抱えている」
こんな表現をされる被爆者の方々。
(爆弾が投下された時刻に、黙祷される、被爆者の方)(平和式典、満席で会場内に、人が溢れた)「体はぼろぼろです。来年の8月9日は、もうここに来れないかもしれません。
こんな思いをするのは、私たちで終わりにしたいのです。核はなくさなくては、なりません」
そう語ってくださった女性は
「ここまで生きてこられたのは、家族を失った被爆者同士、大変な暮らしをしながらも、支え続け、励ましながら生きてきたから。」と感謝の思いを、笑顔で語ってくださった。
その笑顔は、本当に綺麗でした・・あまりにも、むごい。
誰かの利益のために、このような非人間的兵器が、この世界に存在する。

私たちは、語り継いでいこう。
そして、決して彼らを、広島・長崎を、「忘るまじ。」
私たちにできること。
それは、決して 忘れないこと。8月6日と9日を。
2度と繰り返さないために。