先日当ブログ上でも触れた「福島菊次郎さん」の新著に関して、
以下の毎日新聞に書かれています。
前田も今、拝読していますが、
本当に本当に貴重な一冊です。
ぜひ、ぜひ皆さまに、お勧めしたく思います。
(以下、毎日新聞より転載)
人模様:反骨の写真家、「遺言集」出版--福島菊次郎さん
(毎日新聞 2010年8月23日)
反骨の写真家、福島菊次郎さん(89)が
自身の「遺言」を著書「殺すな、殺されるな」
(現代人文社)にまとめた。
今月14日、東京都府中市で出版記念を兼ねた
講演会が開かれ、「写真で伝え切れなかったこと、
写らなかった戦後を活字に残すことは
報道写真家である自分の責務だ」と語った。
「8月15日は敗戦の日。
日本の戦後処理は加害の事実を隠ぺいし、
アジアの声を無視してやってきた」と指摘する。
「召集で広島の部隊に配属され、
米軍上陸に備えて宮崎に送られた。
わずか6日の差で原爆の被害を免れた」。
生き残ったことに意味を感じ、戦後は被爆者の
実相を写真に収め、40歳を過ぎてプ
ロのカメラマンに転身。三里塚闘争やベトナム反戦運動、
自衛隊と兵器産業などを題材に
激動の時代を記録し続けてきた。
「遺言集」となった本では、
戦争孤児やサハリンの韓国・朝鮮人の問題などもつづる。
現在の日本に「もし美しいものがあるとしたら、
戦争放棄を国是とした憲法9条だ」と強調する。
(転載おわり)